経費精算と勤怠管理の違い vol.417

交通費の精算は従業員が日々記録し給与と一緒に支払される為、勤怠管理システムで処理したいと考えられる方もいると思いますが、経費精算と勤怠管理は性質が異なります。

 

勤怠管理の担当部門は人事部門
経費精算の担当部門は経理部門

 

勤怠管理システムの連携先は給与システム
経費精算システムの連携先は会計システム

 

勤怠管理の申請承認は役割で
経費精算の申請承認は役職で

 

一般的に経費精算のワークフローシステムでは、稟議書や経費精算など、お金に関わる内容を扱うことが多く、決裁権者は役職により決まります。

勤怠管理システムの申請承認では、有給休暇の申請など、法律で定められた権利を行使する為の処理となることが多く、役職ではなく役割で行われることも少なくありません。

例えば、工場における有休の取得日はシフトにより決まる場合、有休申請の承認は、事務処理担当のパート社員が行うこともあります。

 

このような特徴もあり、勤怠管理システムの承認ルート(申請者と承認者の関係)は、シンプルにしておくことがお勧めです。

申請から承認完了までに多くの承認者がいたり、兼任者がいたりしますと、部署移動などにより承認ルートの設定が複雑になってしまい、トラブルの原因となる可能性が高くなります。

 

経費精算と勤怠管理の違い、ワークフローの性質の違いを意識するとシステム化に向けて、頭の中で整理できるのではないでしょうか。

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