買取型からクラウドへ、入替時の注意点 vol.308

10年以上に導入した勤怠管理システムを入れ替えようとする場合の注意点をお伝えします。

 

かなり前にリリースされた買取型の勤怠管理システムは、バージョンアップを定期的に実施していても、開発思想が古い可能性があります。

働き方改革などにより勤怠管理システムの常識は、昔とは変わっていますので、ゼロベースでの検討をお勧めします。

 

昔の常識で、今のクラウド製品を見みると、理解しづらいことが多くあるかと思いますので、その一例をお伝えします。

 

標準機能の違い
 昔:打刻、集計、申請、休暇管理は別々のオプション
 今:打刻、集計、申請、休暇管理は統合され標準機能

 ※最新のクラウドの勤怠管理システムは、打刻、集計、申請、休暇管理が統合されています。

 

クラウドの限界(カスタマイズできない)
 昔:買取型のソフトウェアでないとカスタマイズできない
 今:クラウドでも遜色なくカスタマイズが可能

 ※昔はカスタマイズで実現していたことの多くは、今の標準機能で対応が可能です。
 ※スマホからの打刻や申請が容易に実現できるなど、クラウドのほうが優れている点が多いです。

 

打刻機とシステムの連携方法
 昔:システムから打刻機にデータを取りに行く
 今:打刻機からシステムにデータが送られる

 ※昔は夜間バッチなどで、前日のデータをシステムから打刻機に取りに行く動作をしていました。
 ※現状は、打刻機からシステムにデータが随時送られ、リアルタイム性を実現していますので、ICカード打刻とスマホ打刻の共存(エラー処理)が容易に可能です。

 

10年以上前に導入した買取型の製品をバージョンアップして利用を継続している場合、バージョンアップのタイミングで、最新のクラウドサービスを検討されることをお勧めします。

 

その際、くれぐれも昔のシステムの常識にとらわれないようにしてくださいね。

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