勤怠管理と給与計算のAPI連携 vol.155

勤怠管理システムの導入相談をお受けしていて、大きな勘違いをされているケースがありましたので、今回コラムで取り上げます。

その勘違いとは、「勤怠管理と給与計算の連携はAPIでないとできない」と考えられていたことです。

製品資料やWebで「APIによる連携!」と大きくアピールされていることがありますが、必ずしもAPIでないと連携ができないことはありません。

通常は、勤怠管理システムで集計された残業時間等の変動項目をCSVファイルで出力し、そのCSVファイルを給与計算にインポートすることで連携します。

APIの連携が悪いということではなく、CSVファイルでの連携で、十分実用的だということです。

その理由は、勤怠管理と給与計算の連携が必要となるのが月1回、特定のデータだけだからです。

勤怠管理システムを選ぶ際、現状の給与システムにAPIで連携可能かどうかは、あまり重要な要素ではありません。
勤怠管理システムが現場で使い易いかどうか、自社の要件を実現できるかどうかでご判断ください。

なお、今後API連携に期待したいことは、社員情報やワークフロー情報が連携できるようになることです。
従業員の入退社や人事異動などの情報が、その都度、APIで連携できると、社員マスターのダブルメンテナンスが不要になりますので、効果は絶大だと思います。

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