メーカー設定タイプにも期待できないこと vol.473

勤怠管理システムの製品には大きく分けて、自社で設定して利用する「自社設定タイプ」と、メーカーで設定を行い提供される「メーカー設定タイプ」があります。

メーカー設定タイプの製品を選択した際、

期待できることは、
・設定代行(要件定義、初期設定)
・運用時のサポート(質疑応答、設定変更)

期待できないことは、
・従業員からの質疑応答(サポート窓口)
・運用代行(入退社処理やシフト追加など)
です。

※代行とサポートは以下の定義で使い分けました
代行 → 受けた側が主導権をもって実施するもの
サポート → 受けた側は助言、実施は依頼者がするもの

 

今回「期待できないこと」の詳細をお伝えします。

 

・従業員からの質疑応答(サポート窓口)

勤怠管理システムにおいて従業員から出てくる質問のほとんどは業務ルールに対するものです。
メーカーでは、製品の操作方法や動作内容はお伝えできますが、業務ルールの判断がつかず、従業員への助言ができないことが多いためです。

 

・運用代行(入退社処理やシフト追加など)

就業規則の反映や残業の計算方法や休暇管理のルール、申請書の作成に加え従業員の登録は初期設定で実施しますが、運用開始後の変更はお客様側で対応してもらう切り分けです。

従業員の入退社においては、社員の登録や退職処理、部署移動や従業員区分の変更(正社員への昇格など)は日々発生することが想定され、お客様側で処理できないと運用面で支障をきたすことが想定される為です。

また、シフトの追加は、始業終業の時刻など、数字的な入力で事足り、操作する難易度も低いため、お客様側で対応できるようになっています。

シフトの追加(設定変更)などは有償で対応する製品も多くあります。

 

メーカー設定タイプの製品を選択した場合でも、運用を丸投げで期待できるものではありません。
稼働後はお客様側が主導でシステムを運用する必要があります。

勤怠管理システムを検討する際、あまり過大な期待値を持たずに、検討してみて下さいね。
想定以上の効果が得られるかもしれませんよ。

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