勤怠管理システムでは、導入実績が多いほど、機能が充実している製品の可能性が高いです。
一般的に勤怠管理システムの機能を見分けるときに、打刻の方法であったり、外部製品との連携であったり、労務管理情報のグラフ化など、分かりやすい点で比較しがちかと思います。
実際は導入実績が多い製品ほど、業務が効率化できる柔軟性を持っている傾向にあります。
「休日出勤と代休」の処理を例に説明しますと、ほとんどの製品が休日出勤と代休に対応し、その機能を実装していると書かれています。
休日出勤時に代休を付与して残日数管理による代休を取得できる点は変わりありませんが、実運用を想定した以下の場合はいかがでしょうか。
・休日出勤4時間で半日代休、8時間で1日代休を付与
・休日出勤6時間の場合は半日代休と2時間を精算
・休日出勤6時間の場合は精算する場合もある
・休日出勤時は1.25もしくは1.35を支払い、代休で控除
・休日出勤時は代休取得を前提として、割り増し分の 0.25(0.35)を支払う、8時間を超えた分は1.25支払
・代休の有効期間(精算タイミング)は当月末や来月末とし未消化の分は精算
などなど
(上記の運用内容は法律的に問題がある内容も含まれている可能性があります。あくまでお客様が運用していた例としてとらえてもらえれば幸いです)
勤怠管理システムでは、お客様が希望する運用方法で休日出勤と代休を処理する必要があります。
運用方法の視点で考えると、休日出勤、代休に限らず、打刻時刻の丸めや残業計算、月末月初の週労働時間の取り扱い、起算曜日の設定、申請方法や打刻と申請の併用など、様々な場面で同様のことが想定できます。
導入実績が多い製品では、このような指摘と対応を繰り返して今に至るので、自社が希望する運用を実現できる可能性が高くなります。
自社に合う製品は、導入費用や画面の分かりやすさ等、実績だけで判断できるものではありませんが、導入実績は、一つの指標になると考えられます。
勿論、機能面で割り切った思想を持つ製品もあります。
製品検討では、表面的な機能があるかどうかではなく、実運用を想定した場合に対応(その操作が許容)できるものかどうかの判断が必要になります。
勤怠管理システムのメーカーが買収されたり、OEMで製品が供給されたりしていることも、この視点で考えると容易に想像ができるかと思います。
勤怠管理システムって、使い勝手の視点では、見た目が重要ですが、機能の視点では、見た目で判断がつかない、厄介な製品かもしれません。
製品検討の際に、お役立ていただければ幸いです。