アメリカ、ロサンゼルスで行われるマイクロソフトのカンファレンス”PDC03″に弊社スタッフ3名が参加しました。
2003/10/25 (土) – 移動日
到着
ロサンゼルス空港の到着ロビーが狭くて驚きました。バス乗り方、経路が分からなかったため、タクシーでホテルまで行きました。
泊まったホテルは「ホテルニューオータニ」でした。空港から約30分くらいでした。日本のホテルなので日本語が使えると思ったのですが、ロビーもレストランも英語でした。ホテルニューオータニでは、各部屋にLANが引かれていて、$9.95/1dayで100Mのインターネットを利用することができました。
ホテルの裏の通りは”Onizuka St.”という名前で、1986/1/28にスペースシャトル、チャレンジャーの爆発事故で命を落とした日系のエリソン・オニヅカ空軍大佐の冥福を祈って名付けられたそうです。
- タクシーに乗った時の笑顔。
- 高速を飛ばすタクシー。
- タクシーから見たホテルニューオータニ。
- 日本の物が売っているスーパー。隣に紀伊国屋もあり、どちらも日本語が使えました。
- 慰霊碑。
- おかだや。ブランド物が安いらしいのですが、怪しくて入れませんでした。
リトルトーキョー
ロサンゼルスは昼間の気温は、30度前後で半袖で大丈夫でした。とても乾燥した気候でした。PDCが行われる「コンベンション センター」は、ロサンゼルスのダウンタウンという地区にあります。ロサンゼルスのダウンタウンは、アジア系とスパニッシュ系の人種が多く住んでいるようです。特にスパニッシュ系の人が多いようで、一番大きい商店街はスパニッシュ系の商店街でした。その他、コーリヤタウン、チャイナタウン、リトルトーキョーという地区があって、ホテルニューオータニは、リトルトーキョーにあります。到着が午前中だったので、そのままお昼を食べにリトルトーキョーの観光名所らしき小さなショッピングモールへ行きました。このショッピングモールはあやしいところばかりで、川越(埼玉)のニセミニチュアといった感じでした。
- リトルトーキョーのシンボルの”やぐら”。
- ショッピングモールの様子。
- 絶対にマツモトキヨシのぱくり。
2003/10/26 (日) – 1日目
プレカンファレンス
初日は、プレカンファレンスのセッションがありました。プレカンファレンスの内容は、.NET Frameworkの簡単なおさらいといった感じでした。その為か、参加者はとても少なかったです。ちなみに、ホテルはPDC認定(?)のホテルだったため、ホテルから会場までは、特別バスで移動できました。
- PDC会場までの特別バス。係の方が無線で連絡を取り、次のホテルの待ち人数とバランスを取って乗る人数を決めていました。
- バスから見たコンベンションセンター。
- PDC会場入り口。
午後、街へ
午後時間が空いたので、街を歩いてみました。日曜日のため休みの店が多かったのですが、スパニッシュ系の商店街は賑わっていました。なぜか、ウェディングドレス屋と楽器屋と宝石屋が多かったです。ダウンタウンは浮浪者が多く、スパニッシュ系の人は目つきが悪い&刺青を入れてる人が多かったので、ちょっと怖かったです。
- 治安が悪いせいか、よく見かけるパトカー。
- 絶対にニセモノのビクター犬の楽器屋。
- なぜか”Broadway”。ミュージック・センターでブロード・ウェイ・ミュージカルの公演が多いから?
夕食
夕食はホテル内のレストランで取りました。日本語のメニューがあり、助かりました。
- カレーを食べようとしているところ。
- 注文したハンバーガー。おいしかったです。
2003/10/27 (月) – 2日目
事実上の初日
2日目が事実上の初日ということで、午前中はBill Gates会長、Jim Allchin副会長(Platform)のキーノートがありました。このキーノートの内容は、次のOSである”Longhorn”の概要とデモでした。デモではDon Box氏も登場し、少し興奮しました。このPDCの主な内容は、2005年リリース予定(延びる噂があるようですが)のOSである「Longhorn」と、エンジンに .NETクラスライブラリでダイレクトにアクセスできるSQLサーバ「Yukon」、Loghornをターゲットとした次バージョンの .NETアプリの開発環境であるVS「Whidbey」です。
- XBoxのゲームをパロったオープニング。
- Bill Gates会長。
- “Longhorn”で想定しているスペック。
- アプリケーションの実行環境の重要な要素(?)。
- “Longhorn”のデモ!! デスクトップはあまり代わり映えしていませんでした…
- Windows APIの移り変わり。”Longhorn”からは”WinFX”。
- 強固なセキュリティを目指す。
- “Avalon”(GUI)の構成。
- Don Box氏。
- Don Box氏は、デモのサンプルをテキストエディタで0からコーディングし、コンパイルはコマンドで行いました。構文、パラメータが全て頭に入っているようです。
- Jim Allchin副会長。
- XAMLを利用したサンプル。XAMLはXMLでFormの定義ができる新技術。
しゃぶしゃぶ
この日の夜、リトルトーキョーにしゃぶしゃぶを食べに行きました。
- お店の外観...野坂昭如!?
- お店の雰囲気。皆さん日本語が喋れました。ウェイトレスのお姉さんは、1度も日本には行った事がないと言っていました。
- アメリカ産の牛肉のしゃぶしゃぶはとてもおいしかったです! 現地生産のキリンビールは、日本のものよりおいしく感じました。
2003/10/28 (火) – 3日目
キーノート
3日目のキーノートの内容は、Erid Rudder副会長(Server and Tools)と、Gordon Mangione副会長(SQL Server Team)で、WhidbeyとYukonの概要とデモでした。WinFSはXMLベースのファイルシステムで、分類が詳細にできて検索が早くなると言うことです。カンファレンスでは、キーノートが重要だと思います。私の選択したセッションは全般的にツールを使った簡単な開発方法の説明といった感じで、ちょっとつまらなかったです。でも簡単に開発できてしまうとこがすごいんですよね。
- 初めて存在が明らかになった”Longhorn Server”。
- XMLをベースにしたファイルシステム”WinFS”。
C#
私が最も興味深く聞けたのは、C#の機能拡張の説明でした。ぜひ追加して欲しかったテンプレートがサポートされます。また、partial typesという仕様も面白いです。
- Anders Hejlsberg氏。TurboPascal、Delphi、VJ++を開発し、C#を設計したすごい人。
2003/10/29 (水) – 4日目
アメリカのカンファレンス
4日目のキーノートは、Dr. Ruchard Rashid(Research)副会長で、内容は「MSリサーチの業務内容→Longhornに必要なハードウェアセットの再確認→GPU→水の写り込みをシミュレートしたデモ→SkyServerの紹介…」といったつかみ所のない内容だったのですが、つまらない内容だとすぐに出て行ってしまうアメリカの技術者が興味深げに聞き入っていて、水の写り込みのデモ時は拍手喝采でした。MSリサーチの研究内容や方向性は、今までもMSが実現してきた実績があるため注目されています。
アメリカで開催されるカンファレンスでは、技術者が積極的に参加していて、説明中でも手を挙げて質問したり、すばらしいところでは拍手を送ったり、公演後は質問者が並んだり、公演中には絶対に居眠りはしなかったり、つまらないセッションの場合はすぐに席を立つと聞いていたのですが、まさにその通りでした。しかしこれは、技術者が技術、最新情報を吸収するために積極的になっているというよりも、単に分からないことはその場で聞くし、その時その瞬間に興味があることは聞いて、興味がないことは聞かないという国民性のせいでそうなっているだけのように感じました。何が言いたいのかというと、上記に対比して「日本で行われるカンファレンスは積極性、活気がない」と言われますが、それは国民性の違いというだけではないかと思いました。もちろん居眠りはよくないと思いますが…
- セッション会場の入り口の様子。会場内のスクリーンと同じ内容が、入り口のモニタでも見れます。
- コンベンション・センターの廊下。
Universal Studios
この日の夜は、無料でユニバーサルスタジオで遊べるイベントがありました。この様なイベントを用意できてしまうのは、アメリカ人ならではの感覚だと思いました。Threkのアトラクションが面白かったです。来年2が上映されるようですね。
- ユニバーサルスタジオに着いた。
- デロリアン!
- ユニバーサルスタジオから見える夜景。
- ジョーズ!
- ハンバーガーが無料だとわかってうれしそう。
2003/10/30 (木) – 5日目
最終日
最終日はキーノートはなく、夕方前にすべてのセッションが終了しました。カンファレンス会場では無線LANが用意されていて、無料でインターネットができました。また、セッションルームの外に、100MのHubと電源が用意されていて、こちらも無料で利用することができました。多くの人がノートPCを持参してきていて、電源があればそこに座り込んでノートPCを開いていました。
- このセッションは”DAT360:Building Management Applications with SQL Server “Yukon” Server Management Objects (SMO): Overview”で、左からOvidiu Craciun氏、Bruce Prang氏です。
- 熱心に聴く参加者。このセッションでも挙手による割り込みの質問が多かったです。
- 100MのHubと電源が用意されているテーブル。
- コンベンション・センターの外観。
- 街のいたるところにあったPDCの看板。
2003/10/31 (金) – 移動日
Los Angels to Narita
ロサンゼルス空港の荷物チェックでは、上着と靴も脱がされました。荷物チェックは厳しかったのですが、出国審査はありませんでした。
- ロサンゼルス空港。思ったより小さかったです。
- 無事成田空港に到着。お疲れ様でした!