最近ご質問が多い「GPS打刻」についてお伝えします。
結論から言うと、
GPS打刻は不正を防ぐ仕組みではなく、
“後から確認する仕組み”です。
スマートフォンのGPS打刻を目的として、
勤怠管理システムを検討される場合は、
この点を頭の片隅に置いておくと、期待値を見誤りません。
■GPS打刻は性善説
GPS打刻というと、位置情報によって打刻が制御される
イメージを持たれがちですが、実際は異なります。
多くの勤怠管理システムに実装されているのは、
打刻時刻とあわせてGPS情報を“記録するだけ”の機能です。
そのため、電車内や駅など、本来適さない場所でも
打刻は可能であり、システム上は正常な打刻として扱われます。
不正が疑われる場合に、管理者が後から打刻場所を
確認できる仕組みです。
一部の製品では、指定した範囲内でのみ打刻できる
機能もありますが、GPS精度の影響で、正しい場所でも
打刻できないケースが発生する点には注意が必要です。
■GPS打刻ができる製品
GPS情報付きの打刻は、クラウド型の勤怠管理システムでは
ほぼ標準機能と言ってよいレベルで提供されています。
そのため、「GPS打刻ができるかどうか」で
製品を選ぶ必要はありません。
自社に必要な時間計算や管理方法が実現できるか、
という観点で選定することが重要です。
■管理を厳格にできるか?
記録漏れ対策として、スマートフォン打刻の導入を
検討されるケースも多くあります。
ただし、正直に言うと、
記録を忘れる人は、仕組みを変えても忘れます。
この場合、仕組みではなく“運用”を変える方が有効です。
例えば、
・打刻を忘れた時は、上長承認を必須にする
・打刻忘れが月3回あった場合は社長へ報告する
など、「忘れたほうが面倒」な状態を作ることで、
記録の徹底を促すことが現実的です。
GPS打刻を目的に勤怠管理システムを検討される際の
参考にしていただければ幸いです。